石油王の花嫁

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それからしばらくして京介は風呂から出て濡れた体をタオルで拭こうとしたその時、ふらつきその場でうつ伏せで倒れた。 『……』 京介は誰からも築かれぬまま浴室で裸で倒れたまま朝方を迎えた。 その後、京介は誰かに抱きかかえられソファーに仰向きのまま寝かされた。 『京介…しっかりしろ…京介…』 『うう…ん…』 体を揺すられ目を覚ました京介は心配そうに見つめるアランに目を向けた。 『アラン…』 『倒れるほど風呂に入るなんて、真弘はいないのか』 少し怒り気味でアランは部屋の中を歩き始め寝室に行った。 そして寝室のドアを開け中に入ったアランはベットに近づき布団をめくり寄り添って寝ている真弘としずるに驚いた。 目を覚ました真弘はアランに目を向け体を起こした。 『いつ来たんだ…それにどうやって家の中に…』 『話は後だ、先に服を着ろ』 『…わかった…しずる、起きろ』 『どうしたの…』 体を起こしたしずるはアランに築き慌てて裸を布団で隠した。 『着替えたらリビングに来いよ』 アランは寝室を出てリビングに行った。 真弘としずるはベットから下り服に着替え始めた。 その頃、京介はソファーに座って冷たい水を飲んでいた。 『大丈夫か』 『冷たい水を飲んだから…それよりバスローブを持ってきてくれないか』 『わかった』 アランはバスローブを取りに浴室に行った。 その後、京介はアランが持ってきたバスローブに着替え再びソファーに座った。 『鍵が閉まってたろどうやって家に入ったんだ』 一口、水を飲み京介が言った。 『幼い頃、黙って家を抜け出して友達と遊びに行ってたものだ、だから鍵を開けるのはお手のものだ』 『幼い頃からそんなことしてたのか』 京介が言ったその時、真弘としずるが現れた。 『話って何だ』 『京介が風呂に入ってるときにお前たちは…』 『何を怒ってんだ』 怒っているアランに真弘は言った。 『兄貴たちは悪くないんだ、倒れたのは自分のせいだから…』 京介はうつ向きながら頬を赤らめた。 『どういうことだ』 アランは京介の隣に座り手に触れた。 京介は顔を上げアランを見つめると頬を赤らめながら口を開いた。
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