第1章

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『…ん…。』 修学旅行の朝。 私は、ふと目がさめる。 (あれ…?目覚ましなってないよね?そんなに早く起きちゃったかな) そう思って、とりあえずベットから出る。 いつもなら目覚ましの音で起きるのに今日は珍しい… そう思って、時計に目をやる。 針が差していた時間を確認してギョッとした。 『え?!もう8時じゃん!!』 それから私は猛ダッシュで準備をした。 幸い、旅行の準備はしてあったからあまり時間がかかることはなかった。 「…優希…。」 リビングを駆け回ってる時、お母さんに名前を呼ばれた。 『なに?!』 手は、準備を進めながら振り返る。 「お母さん、優希が帰ってきたら、優希の大好物作って待ってるからね…」 なんて、普段口うるさいお母さんがそんなことを言ってきた。 すこし不思議に思いながらも、私は『じゃあ、ハンバーグね!』なんて言って、家を出た。 このとき、お母さんがなんでそんなことを言ったのか、 何で悲しそうな顔をしていたのか、 とゆうことは考えてなかった。
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