第1章

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俺は今ものすごく落ち込んでいた。 「そんなに落ち込むなよ。そのうち帰ってくるさ。」 「そうよ。ネコなんて気まぐれなんだから一週間帰ってこないこともあるわよ。」 と友人達が慰めているが耳に入ってこない。飼い猫のミケが一週間帰ってこないのだ。こんなに長い間帰ってこなかったことは今まで一度もなかった。事故にあってないか不安で不安でここ最近全然寝ていなかった。 「ミケどこにいるんだ?」 そんなことをつぶやいていると 「あなたの猫預かってる...」 と後ろの方から小さい声が聞こえた。振り向くとそこには、水色のセミロングで、女子高生にしては背が高めで、ビー玉のように綺麗な瞳、そして胸はまな板な女子がいた。 同じクラスの中島千尋(なかじまちひろ)だ。 「どういうことだ?」 と俺は聞いた。すると中島は 「...放課後...ついてきて...」 そう言って中島は自分の席に戻った。
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