曖昧な色香

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家庭内別居になって10日。 彼と知り合って1週間。 毎晩9時前後、彼は文字で声をかけてきた。 その頃になるとサイトを通じた他人行儀なメッセージではなく、お互いLINEを使い文字でのおしゃべりになっていた。 『こんばんは、姫は今日はどうすごしていたのかな?^^』 内容は他愛もないことが多かったけど、こんな優しい言葉がけに、わたしの気持ちは和らぎ、この歳でくすぐったい呼び方に、少し頬が染まるような気もした。 『姫なんて、年甲斐もなく照れます、やめてください(笑) 今日もいつも通りの1日でしたよ。』 『んー、可愛らしい夏さんにはぴったりの呼び方だと思うんですけどねえ?』 『かわいくないです。あ、でもこう言うと卑屈な人みたいですね(笑)』 『私は謙遜し過ぎな夏さんにびっくりですが(笑)こうして1週間お話してみて、可愛らしい、女性らしい方と、思っていますよ^^』
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