国の王子と少女が不幸過ぎる

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メ「…ライル、凄いわね」 悠「俺、未だに希は男かもしんないって疑ってるくらいなのに…」 ラ「…二人とも気づかなかったのか。こんなに可愛いのに」 「「どこが?」」 希「おい失礼すぎか」 確かに外も内も可愛らしさは皆無だけども。 言い返せないけども。 まあでも、服装がアレだったのに初対面から女って気づいたのはライルが初めてだね 希「結婚したいくらいには感動したよ」 ラ「結婚…?希となら大歓迎だけど」 希「いや断るけど」 思っただけでしたいとは思わん とりあえずそろそろ帰ろうよ 結局その後もしばらく話をして、私達は帰るために漸く席から腰を上げた 「あああ!!この間の人!!!」 バキン!! おっと。思わず椅子を壊しちゃったじゃないか それ程まで私を動揺させた人物は凄い勢いで私たちの元に駆け寄ってきた 知らないふりしたい 陸「学生だったんだね!!悠の友達だからそりゃそうか!」 希「誰ですか」 陸「忘れたの?坂下陸だよ!君の名前は!?」 希「近い近い、近いよ」 私が逃げると考えたのか、腕を掴み顔を近づけてくる王道くんから体を逸らして目も逸らす ライルはさて置き、メアリー達は御愁傷様と言うような目で見てくる 陸「ねえ!次会ったらって約束したよね!」 希「人違いだよ」 陸「違わないよ!あの日から君の事忘れたことないもん!」 希「いやこえーよ」 何の確証もない記憶だけで其処まで直進できる君が怖い とりあえずこの場をどうにか納めてとっとと帰ろう ラ「……出来損ないの勇者が、希に気安く話しかけないでよ」 声を出そうと目を向けた瞬間、私と王道くんの間に入ってきたライルを見てその目をギョッと見開いた王道くん 陸「え…ライル!?……希?」 あ、最悪
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