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正直性格的な相性は悪くない
むしろ良い方だと思える
ただ、問題発言が多すぎる上に世界に愛された存在の彼は、呪いレベルの不幸が訪れる私にとって微妙なんですよね
希「故に君の言う事に対し明確な否定ができない」
ラ「何のこと?あ、僕この部屋がいいな」
希「もう勝手にしてくれ」
五つある部屋の中で、中を確認することなく私の隣の部屋を選んだライルに溜息が漏れる
私が女だって本当にわかってんのか
ラ「わかってるよ、隙を狙ってはいるんだけど全然無くて苦戦してる」
希「問題発言やめろ。あとなんだよ将来を誓った相手って」
ラ「あれ?結婚したいって言ってたじゃない」
希「本気なわけないだろ馬鹿め…もういい風呂入る」
ライルと結婚が嫌だとかそう言うのではなくて、誰かと結婚する気は毛頭ない
だってまだ学生だもの。
暇と言われるのも何なので、トレーニング用に改良した部屋を紹介したら凄い勢いで中に入っていったライルを置き風呂に入る
すぐに上がり、部屋を覗いたけど楽しそうに魔物を蹴散らしていたよ
ラ「ははははは!!!!あと何回やったら死ぬんだお前らは!!何度でも殺してあげるよ!!!」
パタン
希「よし、まだ六時だし散歩でも行こうかな」
『主、現実から目を背けたらダメなのです』
時には背けることも必要なのだよクロちゃん。
改良した部屋は、空気を薄くし本物より少し強めの魔物達を創造で作ったモノ
自分が部屋を出るか、終わりにしようと思うまで魔物が何度でも蘇る仕組みになってます
私ですら最初作った時空気なさ過ぎて酸欠起こしたのに、初めて入ったライルはほぼ身体強化だけで薙ぎ払ってたよ?
希「私はライルが怖い」
ビ「今の段階で魔力量だけならライルのが上だろうね。負けたくないなら努力しなよ」
希「グッ…」
最近、主な特訓などはしていない
魔力制御と重りだけをつけた状態での生活で、それだけで力がついてしまうから
でも、やっぱり地道な努力は大事だね
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