国の王子と少女が不幸過ぎる

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ライルが部屋に籠っている間、夕食の時間が近づいてきたので静かに準備を進めていく また食べるの?って思ったか? 食堂で食事したのは16時 今は20時になる 希「四時間経てば腹も減る」 ビ「魔力量が多ければ多いほど成長速度も早いからね。希の身体の成長は止まってるけグェフッ!!」 希「どこ見ていってんだコラ」 腹よりも上あたりに視線を向けてきたビズを殴り飛ばし、再度食事の準備を進める ビズの言った通り、此方では成長期以外でも身体が成長する基準がある 魔力量が増えれば身体も成長するし、丈夫になっていく 一定の成長を遂げると身体の時間は止まるが、丈夫になっていく過程は止まらない 常人よりも身体が丈夫になった分、死ににくくなるから好都合だよね 希「あと老けないし。多分私は10年経っても見た目変わらない」 「へぇ…詳しいんだね?それより良い匂いだけどこれ何?」 希「ギャッ!!!」 解説をしていたら後ろから抱きしめられました 気配消すのやめてくれライル ライル? 希「……いい例だな」 ラ「何の話?」 希「成長の話。どんだけ魔力量増えたんだお前は」 抱き締められた時、私と同じ位の背丈だった筈のライルは頭ひとつ分大きくなっていました ビズと同じくらいかな てか、赤○がデカイという違和感がハンパねぇ ラ「あれ、希縮んだね」 希「ライルがデカくなったんだよ。あと今夜はカレー、運ぶの手伝って」 ラ「あ、うん…何だこの茶色いのは」 だからカレーだってば まあ、あんだけのトレーニングルームに一時間以上籠っていたら上がるものも上がる 早めに魔武器を調達してあげないと、本当に早死するよこの子 ラ「…美味しい」 希「カレーだからね。明日魔武器買いに行こライル」 ラ「デートだよね?楽しみだ」 武器を買うデートとか嫌だわ
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