嫁がツンデレで画面から出てきません。

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リ「では、一応会う気は無いとだけ伝えておきます」 ラ「よろしくたのむよ」 ア「またなチビ猿」 希「おう二度と会うことはねぇよ」 結局ライルが話をつけてくれたので、二人に別れを告げて私たちは甘味処を出た 希「会長って男なの?女なの?」 ラ「さあ、男なら僕が代わりに戦おう。女なら……何が目的か聞いた上で戦おう」 陸「結局戦うの!?」 希「なんでいるの?」 代わりにツッコんでくれたのはいいけど、何で恰も一緒に行動しますみたいな笑顔を向けてくるのか 私はともかくライルが怖いよ ラ「……僕は割と君が嫌いじゃなくなった」 陸「え、本当!?嬉しい!!」 ラ「が、希と二人きりの時間を邪魔するっていうなら最高に嫌いになるな」 陸「…………………」 ほんの数十分でわかったこと 王道くん、かなり泣き虫だ 割と常識人とランクアップした彼は、人の気持ちや言葉をしっかり理解するようになったらしい 故に、ライルが本気でこれを言っていると感じ涙目になってます ラ「すぐに泣くような弱い奴も嫌いだ」 陸「……ッ…ないでない…」 希「やめたれよ」 グッと拳を握り、唇を噛んで涙を堪える王道くんに垂れた犬耳と尻尾が見えてしまいました これがイケメン補正というやつか 希「……ほら、確か悠が今ホール出てるよ?親友の仕事姿、見なくていいの?」 陸「…みる……っ」 希「よしよし、じゃあ行っておいで。また会えたらどっかで何か食べよう」 陸「ッ…わかった!!」 何だか小さな子供をあやす気持ちになりました。 王道くんの背中を見送り、何やら凄まじい笑顔を向けていたライルに白い目をむける ラ「希って優しいよね」 希「おだまんなさい!次のとこ行こうか」 そうして、私達は一日目の後半で飲食系全般を制覇したのでした ついでに、気配は感じたけど王道くんには合わなかったよ
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