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ラ「こんなに毛を逆立てて…余程怖かったんだな」
希「ああお前がな」
私の探索と嗅覚はピカイチだぞ。人間ならやる気出せばいつでも探せるし見つけることだってできる
予想の斜め上をいくライルが恐ろしいわ
悠「ラ、ライル…はえーよ…!」
ラ「何言ってるんだ、希がこんなに毛を逆立てて怯えてるのに駆けつけないわけがないだろう」
希「大半の原因はライルだけどね」
ラ「え、嬉しさで逆立ててるのか?可愛いな」
希「思考回路がショート寸前だな」
もうおばけは平気だよ。いやまた入るとかは御免だけど今はライルが怖いよ
私に抱きついているライルを剥がし、状況を理解しようと黙っていたゼフを見れば、その間にライルが割り込んできた
だからナンデヤネン
ラ「もう希は大丈夫だから、自分の仕事に戻って大丈夫ですよ」
ゼ「あ?つっても俺仕事ねぇし。フラついて馬鹿しでかす奴らがいねぇか見てるだけだ」
ラ「なら其方に専念してください。あと、僕の希に気安く触らないでほしい」
ゼ「アァ?…ああ」
いや納得しなくていいよ。
てかライル何でそんなに敵対心剥き出しなの珍しいよ
ラ「……じゃ、いこ」
ゼ「じゃあな」
二人は暫く無言で見つめ合い、此方を向いたライルを見てゼフがゆるりと動き、私の頭を撫でてから消えた
笑顔を向けていたライルが固まり、私も固まり、悠はボーッとする
ラ「…………クソジジイ」
希「ちょっとお兄さん落ち着いて」
ちょっとー!!!
絶対言わないような言葉がライルの口から飛び出したんですけどー!!!!
怖い!怖いよー!!!!
悠「ギャー!!俺何した!?!?俺が何した!?!?」
そして、何故か関係のない悠を巻き込んで暴れたライルを見て、視線を他へ移しました
ライルの好意がたまに怖いね
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