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「それで、わざわざ僕のところに来たのかい?」
希「おう、長生きなのは知ってるからね。君の記憶は朧でも体の記憶はあるだろうし」
「僕が言うのもなんだけど、一応敵対国なんだよ?」
はい、現在敵国で表向きには一応親交のあるリザルトに来ました
ばれないのかって?そんなヘマするわけないじゃない。
希「まあいいじゃん。久しぶりだけど元気?」
イ「元気だよ、この間またトチ狂った実験したけどやたら元気さ」
希「内容は聞かないでおくよ」
そんでもって、覚えてる方がいるか甚だ疑問だけど…リザルトに来た時お世話になったイツキ?さんだよ
腐らない体に実験体として魂をいれられてる、実年齢不明な黒髪青目色白のやつ
ほら、なんかゼフの知り合いに似てるっぽい人
イ「誰に説明してるのかはわからないけど、君の本題に入らなくていいのかい?」
希「メタ発言控えろ。思考読むな。そうそう、本題に入ろう」
色々な特殊能力に関しては置いておき、なんだかんだ一番まともな返答をくれそうな彼を訪ねました。
元気かどうかも兼ねてね。
希「まあ、さっき説明した通りなんだけど……私はどうしたらいいか」
自分で考えろよって自分でも思う。けど、それでもわからない
誰も選ばなければいいという選択肢もあるが、きっとそれを伝えてもライルは変わらない
変わるとしたら、きっとライルは私達から離れる
希「自分勝手なのはわかるけど、離れるのは嫌だ」
イ「うーん。難しいこと言うね」
期間は短いかもしれないけど、それでもいなくてはだめな存在だと思ってしまえる。
これは、単なる我儘だけど。
そんな子供染みた考えの私を見て、彼は優しげに笑ったあと私の額に指を置いた
イ「子供染みた我儘…確かにそうかも知れないけれど、なぜそれをいけないと思うんだい?」
思考読んでんじゃねぇよ
でも、そう言えない。
何故だめかと言われ、自分でもわからない
わからないから聞いてるのに、そう聞いてくるのは少し意地悪だ
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