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その後色々と話しをし、気長に頑張るしかないと切り捨てられた私は気だるげに歩いていた
希「………クロちゃん、恋って何」
『恋とは、相手を好きになることであります。何かをして欲しい、この人の為に死ねる、これらは恋に分別されるとあります。因みに、愛とは異なります』
希「……愛って何」
『愛とは、相手の嫌な部分をも好きになることであります。何かをしてあげたい、この人の為に生きたい、これらは愛に分別されるのであります』
やたら詳しいことは置いておき、案外違うものなんだねそれ
希「恋と愛だと結構変わるな」
『変わらないけど変わるのです。全てを否定するわけではありませんが、恋は自分の為に、愛は相手のためになどもあります。クロちゃん的に、結局は気持ちの問題だとも思うのです』
長々と話してくれたクロちゃんを肩に乗せ、途中入場をするのもあれだったので、適当にフラついていきました
希「屋上ひゃっはー!!」
『考えることを放棄したのです』
放棄することも大事なのですよクロちゃん
初めてきた屋上ですが、地球にいた時とあんまり変わらない風景です
強いて言うなら地球よりは緑が多いくらいかな
希「ふいー……クロちゃん、猫になって」
『ニャーなのです』
なのですはいらん。だが可愛いから許そう
ゴロリと寝転び、クロちゃんを抱き上げて肉球をふにふに
あー可愛いんじゃー
希「……せめて猫になりたかった」
『主は既に猫のような人なのです』
希「だから私は猫じゃないってば」
『人間性の話なのです』
私の手から逃れ、お腹の上にのったクロちゃんは猫らしく丸くなった
天気もいいし、暫く寝るのもありか
希「なんかあったら起こして」
『精進するのです』
希「いやそこは起こせよ」
まあ、慣れない気配がくれば自然と起きるしいいか
希「おやすみ」
私はそのまま、目を閉じた
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