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「えっと…君は本来地球に存在する筈のない人間なのね?」
希「出だしから存在否定とか最悪だね」
「ごめんなさい」
17年間生きてきたことを一瞬で否定されたので、とりあえず切れてみた
神は思い切り引き攣った顔を向けながら再度口を開く。
もう突っ込まないからとっとと全部話したまえ
「で、でね?地球に存在しない君は、地球自体が君を否定し弾こうとしてたわけなの。まあ間違って地球に君を落としたのは僕なんだけどね!!!まあ否定されてるのに君中々死ななくて僕もびっくりだけど」
希「全部お前のせいかこのやろう!!!!」
「グォフェッ…!」
なんとまあ不条理なことだ
17年間の不幸が全て、敬愛する神様の間違いのせいだったとは
と、思ったので殴りましたよええ。
勿論グーで。
横たわる神を見下しつつ、その横に座り話を続けて貰った。終始怯えていたが、何が怖いのか
「…そ、それで…寿命が来る前に死んでもらわないと、僕等はそういう手回しが出来なくなるので最終手段として…直接関与させていただきました」
基本、神は世界に関与出来ないらしく本来ならあり得ないようで、当然関与してしまった事で、私という存在自体が地球上から綺麗さっぱり消え去ったそうで
希「今日はハンバーグ作るために食材揃えたんだけど」
「綺麗さっぱり消えましたね」
希「返せ私のハンバーグ」
ちょっと高い肉だったんだぞ
まあ、何はともあれ存在が消されてしまった今、私の帰る場所はない
ハンバーグの恨みを向けつつ神に目を向ければ、何ともまあ殴りたくなる笑顔を見せてくれました
希「で、私はどうすればいいの」
「とりあえず、異世界行こうか」
希「異世界…?」
あれか?これはあれなのか?
小説とかでよくある異世界召喚ファンタジーの類なのか?
希「だが断る」
「ウンウン、色々つけてあげるからね。とりあえず何欲しい?」
ハンバーグ寄越せ
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