国の王子と少女が不幸過ぎる

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どうにかこうにか無属性を確認したメアリーと悠は試行錯誤しながらそれのコントロール練習を始めたので、二人から少し離れライルに声をかける 希「あのさ」 ラ「属性のことを聞きたいなら申し訳ないけど、僕は無属性以外何も持っていないよ」 希「読心術使うのやめてもらっていいすか」 ずっと気になっていたライルの属性の事ついて聞こうとすれば、何故か先に答えられました 会った時から思ってたけど、魔力自体は感じるのにその属性に関しては通常属性のどれも感じなかったんだよね 一人無属性で遊んでいるライルの横に座り、ジッと解析をしてみる ライル・ラグニエル 魔力量 解析エラー 属性 解析エラー 魔武器 剣…幼少期に入ったダンジョンで見つけたもの 使い魔 神狼フェンリル 備考 愛し子 解析エラー とは。 てか幼少期にダンジョン行くなよ 希「愛し子ねぇ」 既に無属性をモノにしたライルの手には透けている黄色がかった鳥が毛繕いをしている 神の愛し子と言うより、世界の愛し子と言ったところであろう だがしかしお菓子!!! 希「ライルの魔力量が解析エラーってのはおかしすぎるよ」 ラ「…やけに熱烈な視線をくれると思えば、そんな事調べていたのかい?」 希「変態め。で、しっかりとあるのはわかるのに解析エラーってのはどういうこと?」 見た感じでは確実に魔力がそこにある。 だが調べようとしてみたらサッパリわからない 知識頼りの私にとって、解析できないとなれば聞くしかないのです ラ「人間誰しも魔力はある。僕は人と少し違うだけだよ」 何故、不思議に思うんだ?と笑いかけてくるライルに対し、何やらムカムカとしたものが胸にこびり着いてくる 知らないものを知りたいと思うのは当然だ 不思議に思って何が悪い
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