やっぱり嫌われてるとしか思えない(二)

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「もういい!」 「なんだよ」 「パ、パスタの神様が……!」 「は?」 海斗君の眉間に皺が寄っている。 「なに訳の分かんねえこと言ってんだよ」 「あーっ、いい!  訳分かんなくていい!  分かられちゃ困る!」 海斗君は呆れたのか「あっそ」と呟くと、 鏡台にもたれて足を組み、 腕も組んだ。 そして、そのままあたしを見下ろしている。 「なあ、知ってるか?」 「なに?」 言ってくれなきゃ何を訊かれているのか分かりませんけど?  と思いつつ、 鼻をさすりながら海斗君を見上げた。
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