やっぱり嫌われてるとしか思えない(二)

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「さっきからエロいかっこしてる」 エロい格好? ふと、 海斗君と目が合わないことに気付いた。 海斗君が見ているのは、 あたしの目よりも遥かに下だ。 「きゃ!」 一瞬で、顔が真っ赤になった。 見られた!  正面から見られた! 咄嗟に体育座りしていた膝を降ろし、 スカートをぎゅうっと握った。 「さて、行くか。 もう19時半だし、みんな待ってるだろ」 海斗君はさらっと言い、 照明のスイッチがあるカウンターへと歩いていく。 あたしのおぱんつなんて、 目の保養にもならないらしい。 ほら!  あたしなんて全く眼中にないじゃん! と、眼中に入れられても困るけど、 あたしは心の中で盛大に叫んだ。  
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