やっぱり嫌われてるとしか思えない(二)

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先生がいるテーブルには、 先生を合わせて既に5人が座っていた。 先生が手を向けたのは隣のテーブルだ。 蓮君とサオリさんと、 チーフのキョウさんが座っている。 「海斗。 早く座りなよぉ」 キョウさんの横にいるサオリさんが、 自分の隣に来いと言わんばかりに、 左隣の空席を叩いた。 「山中さーん。 こっちこっち♪」 サオリさんと対座している蓮君は、 あたしに手招きする。 二人ともほろ酔いで上機嫌だ。 「はいはい、仕切り直しよ!  乾杯しましょ、乾杯」 先生がそう言い出した直後、 店員さんが2つの生ビールを持って現れた。 どうやら、 あたしと海斗君の分らしい。
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