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「早く食べて♪」
絶対、酔ってる。
唇に無理やりソーセージを引っ付けてくる。
渋々ソーセージにかじりつくと、
海斗君はまた網の上のお肉をひっくり返した。
「わーっ、山ちゃんの唇やっらしいー♪
ねぇねぇ、俺のもパクってやってくんない?」
「あははっ!
蓮の方がヤラしいじゃない」
ご機嫌な蓮君に便乗して、
サオリさんが笑っている。
「山ちゃん、耳赤いよ。
かっわいいー♪」
もうヤダ……。
恥ずかしくて涙が出そうになって、
あたしはうつむいた。
「おい――」
海斗君が何か言いかけたとき、
キョウさんがジョッキグラスを強く置いた。
機嫌が悪いのか、
長い髪をかきあげたときに見えた眉間には、
しわが寄っていた。
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