やっぱり嫌われてるとしか思えない(二)

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ほら! やっぱり海斗君はあたしのことなんて何とも思ってないじゃん。 心配されてないし。 と思いつつ、 自分のロッカーを開けたとき、 「はよーっす♪」 と、元気な声が入ってきた。 蓮君だ。 「お、海斗。もう降りるとこ? ちょっと待って。 俺もすぐ置くから」 蓮君はあたしの2つ向こうのロッカーを開けながら、 海斗君を引き止めている。 「あ、山中さーん。 おはよ~っ♪」 目が合った瞬間、 蓮君がひらひらと手を振ってきた。 今までこんなことしなかったのに、 なんだか今日はやけに馴れ馴れしい。
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