やっぱり嫌われてるとしか思えない(二)

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「二人で? 私も誘ってほしかったー」 サオリさんがロッカーを閉めると、 三人は話しながらロッカールームを出ていった。 取り残されたあたしは、 蓮君が話しかけていた言葉を思い出してみる。 一昨日ラ……? 確かに、ラと言った。 ラって、まさかラブホテル? 海斗君は蓮君に話した? あたしもユウカに話したんだから人のことはとやかく言えないけれど、 海斗君は一昨日のことを、 どんな風にどこまで話したんだろうと思うと気が気でなかった。 蓮君が馴れ馴れしく話しかけてきたのは、 もしかすると、 あたしは軽い女だって思ったからじゃないだろうか。 そうだとしたら最悪だ。
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