何もいらない。

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その次の日、どんなに体が痛くても学校を休ませてくれなくて。 仕方なく学校に行った。 教室に入るとみんなが騒ぎ始めた そりゃあ、そうだろう。 顔にアザがたくさんあったら。 誰でも驚くだろう。 「りかちゃん、顔、どうしたの?お父さんかお母さんに殴られたの?」 座席に近い子が聞いてきた。 嘘をつく必要もないから、 「うん。」 答えてしまった。 教室に入ってきた、先生も私の顔見て一瞬止まった。 だけど、何もなかったかのように、眼をそらされた。 心の中で先生は、助けてくれるだろうって信じていたから ものすごくショックだった。
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