第5章 禁断の父子
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ただでさえ酒に強い方じゃない。 流されるまま 2杯目の水割りに手をつけると 思考回路はみるみる鈍っていった。 それでもひとつ はっきり分かっているのは 『あれ、僕の男――』 既に 由良に手玉に取られた男に 何か言ったところで。 「いえ、これ以上話すことは何も――」 どうなるものでもないってこと。
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