第5章 禁断の父子

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首筋に細い腕を回し 甘い吐息が 上手に暴れ馬をなだめる。 何を言ったのか――。 ついさっき 僕の手首を折ろうとしていた乱暴者が 嘘みたいに大人しくなって。 「また明日ね、パパ」 言われるがまま 肩を落とし去って行く。 僕は――。 唖然とした。 すべてに――。
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