第5章 禁断の父子

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「さて」 この状況で――。 言葉を失ったまま 微動だにできない。 情けない教師を目の前に。 「先生がここにいるのは僕のせい?」 ブースの入口にもたれて立っていた由良が ゆっくりと歩み寄ってくる。 「酔っ払って」 「酔ってなんかっ……!」 なんとか威厳を保とうと テーブルを叩いてみるも 「痛っ……!」 手首に走る痛みに僕は飛び上がった。
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