第5章 禁断の父子

3/30
前へ
/30ページ
次へ
血気盛んな若い父親は 貴族然とした上品な身なりにそぐわず。 「……右の胸ポケット」 「あ?」 「いいから見て」 食らいつく寸前の獣のような瞳をして 僕を見下ろす。 油断ならない そんな顔したまま由良の父親は 「……教員免許?」 僕のスーツの胸ポケットから 仕込んできた切り札を取り出した。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加