第5章 禁断の父子

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「ああ……あいつは俺から離れないから」 言って悪びれもせず むしろどこか自慢げにナナは微笑んだ。 「もちろん働いたりしちゃいないけど、よく店にいますよ。問題ですか?」 「ま、正直――高校生にとって好ましい状況とは言えないですね」 一応、父親の職場だし 頭ごなしには言えないけれど。 辺りを見回す限り 健全な遊び場とは言い難い。 「特に制服でうろうろされると学校としても」 「――黙っていられなくなるわけだ」 「はい」
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