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修斗の様子がおかしいのは、放課後になると特に酷い。
今日もまた、部活が終わったのに修斗はグラウンドで必死にボールを追い掛けている。
「おい、修斗!」
名前を呼ぶと修斗がピタリと動きを止め、転がっていくボールをぼーっと見ていた。
「今日も自主練するのか? 付き合おうか」
「いや、今日はいい……」
「そうか?」
補欠である修斗は、ハッキリ言えばサッカーは下手くそだ。
でも誰よりも練習量をこなしている、ガッツのあるヤツ。
だから俺もたまに修斗の自主練に付き合ったりしてるが、ここ最近は断られてばっかりだ。
「玲二は先に帰れよ。俺も……もう少ししたら帰るし」
「……解った」
そう言われたら無理には付き合えない。
仕方なく部室で着替え、先に帰る先輩達に「お疲れ様でした」と挨拶をしてから俺もカバンを背負って部室を後にした。
アイツ、やっぱり何かグルグル悩んでるんだな。
先輩に何か言われたとか?
それなら俺に真っ先に言うよな。
あー、やっぱり俺ってお節介なんだな。
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