第1章

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------ 駅を降りると、すでに見物客らしき人でいっぱいだった。 「スゴイ人だねー」 「荷物、預けて行こっか。確かあっちにあるから。」淳くんが先頭を行く。 会場はちょうど、桜が満開だった。 それに人、人、人ー。 「はぐれないようにしろよー?」 「お前方向音痴なんだから」 和が隣に出てきて、囁く。 「うるさい!」 「んふふ。何怒ってんの」 何事もなかったかのように話し始める和。 心地よい風が吹き、花びらが舞う。 「キレイだねー桜」 「ん...そうだね。 でもやっぱり、晴のほうがキレイだよ?」 「またー。本当に上手いよね、冗談。」
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