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「嫌だって……っ!アンタみたいな最低鬼畜野郎とはヤラない!!」
寝室まで抱えられて連れて行かれた途端、ベッドに投げ出された。
のしかかってこようとするクソ野郎を蹴りつけようとするが。
「……っ!」
軽く交わされた挙句、その足を掴まれる。思わず息を呑めば、そんな俺を見てクソ野郎はクスリと笑う。
「可愛いね雪緋。反抗されれば反抗されるほど雪緋は可愛いし、俺は楽しいけど、今夜は絶対に離さないから体力は大切にしてた方がいいんじゃないかな。手加減なんてしないから」
甘い声音で語られる言葉に、かあっと顔が熱くなる。
ーー喰われる。そんな言葉が脳裏を過ぎった。
「一晩中詰ってくれていいよ。ずっと傍で聞いてるから」
「変態鬼畜最低野郎ッ!!」
悔し紛れに叫ぶが、婀娜めいた笑みを浮かべる変態鬼畜最低野郎に少しもダメージを与えていないのは明白だった。
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