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―2050年―
ああ、また同じだ。あいつと。
中学3年になってまであいつと一緒だとは思わなかった。
「おっ、雨宮おはよ!」
「おはよ」
俺は今ものすごくがっかりしている。
それと同時にやっぱりなと思っている。
幼馴染の島崎とまたクラスが一緒だったからだ。
またというのも、中学からずっと一緒だ。
島崎とは、中学の時に仲良くなった。
いじめられてた俺を助けてくれたのだ。
それから俺らはクラスが同じなこともあってか、一緒に行動するようになった。
「何だよお前、テンション低いなー」
「当たり前だろ。また同じクラスになるとは思わなかったよ」
「いいじゃんかー、楽しいだろ?」
「もう飽きたよ」
っていうのは嘘で案外楽しかったりもするんだが。
多分島崎はその嘘を見抜いてる。
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