side M

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低いモーター音のする室内で、私と洋ちゃんは愛を交わす。 電気を灯さず、ホームプラネタリウムが映し出す輝きの中で二人の体が溶けあい、最後は自分の頭の中で惑星が爆発するような輝きを放つ。 低いモーター音と徐々に整っていく私と洋ちゃんの息遣い。 体力を奪われ、ぐったりとベッドに横たわる私と違ってオオカミ男は元気いっぱい。 自分の処理を済ませて、私の処理も・・・。 しなくていいよって言っても、してくれる。 恥ずかしいんだけどな。 それから、私の首の下に洋ちゃんが腕を差し入れて、二人並んでプラネタリウムの星空を眺めながらポツリポツリと会話をするのが、私の癒しタイム。 腕枕をされながら、洋ちゃんの方に近寄れるだけ近寄って、自分の鼻先に洋ちゃんの鎖骨を当てる。 芸術作品のように美しい体を持つ洋ちゃんの骨が愛しくてたまらない。 ミケランジェロのダヴィデ像よりも芸術的だし、男性のシンボルも立派だ。 「どうしたの?」 洋ちゃんの問いに、人差し指で洋ちゃんの鎖骨を撫でた。 「キレイな体だね。」 「美代ちゃんの方がキレイな体だよ。」 「じゃぁ、立派な体だね。」 「くすぐったいよ。もう一回していい?痛いかな?」 さっきまでオオカミ男だったのに、私の体を労わってくれるところも好き。 「優しくしてね?」 「ん?さっきよりも優しくするね。」 1回目は情熱的に私を攻めて、2回目は愛情溢れる優しい交わり。 クスクス笑いながら、たくさんのキスを降らせて、愛を囁き合ってまた笑う。 2回目の交わりを終えて、星空を眺めているとだいたいプラネタリウムの電源が落ちる。 3時間、経ったんだ。 「シンデレラはもう、寝る時間だよ。」 私の髪や頬を優しく撫でて小さな声で 「おやすみ」 と囁いて、一緒に眠りに落ちて行く。
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