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ガツガツってスマホを連打して、私は終話した。
そのまま電源を落として、電話がかかってきたとしても通じないようにした。
私らしくないって思う。
けど、なんだか許せなかった。
どうして真理亜が辛いことをわかってくれないんだろう。
耐性がとか、側面が、とか。
そんな堅苦しい言葉で論じられても私にはわけがわからない。
ーー千歳の分からず屋っ!
私は、怒りでちぃくんがわりのぬいぐるみを指先でピンと飛ばした。
コロコロと転がって、それを見るとやっぱり可哀想で拾って抱きしめる。
だめだ、私たちが喧嘩したって意味がない。
バカなことしちゃったなって、反省する。
けれど、ちぃくんの言葉は許せなくて、やっぱり電源は落としたままにして私は寝ることにした。
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