第1章

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「お団子美味しい・・・」 「やっぱり昼間に飲むビールは違うなー」 私と琉希は途中で売店に立ち寄り、お団子と飲み物を買うと再び公園を散歩する。 「琉希、昼間っから飲んでるー!」 「だって桜見ながら飲むとか最高だろ」 「本当君はお酒大好きだよねー」 「ああ。70度とか余裕でいけるくらい好き」 「酒豪だね、もう・・・」 「酔っ払った事ないんだよな、俺」 「えー!べろんべろんに酔うとこみたいなぁ」 「無理無理。俺めちゃくちゃ酒強いから」 「酔って油断しまくりな琉希に悪戯する作戦が・・・」 「無理だな。静乃には」 「うぅ!」 「今日は静乃さんがどんな風に酔うか楽しみですね」 「きょ、今日はセーブするもん!」 「まあ、すぐに酔っ払って寝たりするなよ?絶対にな」 「え?」 琉希? お団子を食べると、琉希と私は公園の側の動物園へ。 「琉希!アライグマだよ!めちゃくちゃ可愛い!」 「本当だ。尻尾ふっさふさだな。もふりたい・・・」 最近は仕事でお互いバタバタしていたからこうしてのんびりデートできて本当に嬉しい。 「琉希、フェネックだって!あのおっきい耳が本当たまらないよね!」 「ああ、耳がでかい狐か。本当可愛いな。俺も結構好きだ、ああいうの」 琉希と動物園に来るのは初めて。 本当に楽しいなぁ。 琉希も私も好きな動物が同じだから二人してテンションが上がる。 いつもクールな琉希が今日はずっとにやけっぱなしだし。 本当に嬉しいなぁ。 彼と久々に一緒に過ごす幸せな誕生日だ・・・。
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