第1章

4/6
前へ
/8ページ
次へ
「静乃、すげぇニコニコして食うな」 「だってこのグラタン本当美味しいんだもん」 動物園を堪能すると、私達は近くの洋食屋で昼食をとる。 「グラタンが美味い店で一番有名なだけあるな」 「調べてくれたんだね、ありがとう」 「いえいえ。予約しといて良かったな。すげぇ並んでたし」 本当に嬉しい・・・。 私がグラタン大好物なの知ってるから調べてくれたんだなぁ。 「琉希、このワンピースはどうかな?」 「お、すげぇ似合ってんじゃん。可愛いな。俺は結構好き」 「ありがとう。琉希がそう言うならこのワンピースにしよう!」 「ああ」 昼食をとると、私達は買い物をする。 「このカップ可愛い!」 「お、くっつけるとクマ同士がキスするんだな。ペア物か」 「すごく可愛いよね」 でも 琉希には言いづらいかも。 ペアで使おうだなんて。 可愛い物を全然使わない人だし。 「買って来るわ」 「へ?でも・・・」 「記念だ、記念。それに必要になるからな、これから」 「へ?あ、私!お金出すよ!」 「良いんだよ。今日は静乃の誕生日だろ」 「でも!さっきからお金出してもらってばっかで悪いよ・・・」 「俺が好きでやってるんだから良いんだよ」 っ・・・ 琉希はいつも私の事ばっか考えて動く。 変わらないな・・・。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加