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矢は放物線を描きながら敵の後頭部目がけて飛んで行った。
しかし、あと100メートルといったところで敵は志保の胸ぐらを掴み自分と立ち位置を変え、飛んできた矢が志保に当たるように配置した。
レベル補正もあり死ぬこともなかったがパーティメンバー表に表示される志保の体力は1割も残っていなかった。
慌てて予備武器のダガーナイフに持ち替えて走り出す。
そこで敵が仮面を外し話し出した。
「ストップストップ!待って、私だよ、神様。ね?」
聞き覚えのある声で話す女の子。
ふわふわした様な薄いピンク色の髪に、どう見ても中学生にしか見え無い童顏。
そのくせ身長は俺とほぼ同じで巨乳だった。
一瞬行動を止めた俺だったが、相手が神様と名乗った時点でさらに斬りかかった。
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