第6章 禁断のデート

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慣れた手つきでコーヒーをおとしながら 「サチ兄さんの面影があるからだってさ」 由良は悪びれず僕に言った。 「ママに会ったことは?」 由良の母親――。 サチのお姉さん。 「いや」 だいぶ年も離れていたし 会ったこともなければ きっとむこうだって僕の存在すら知らないだろう。
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