第6章 禁断のデート

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「そう。ママもサチ兄さんが大好きだった。綺麗だったから」 冷蔵庫に首を突っ込みながら 由良は淡々と語るも。 サチによく似た写真を見ていると 僕はひどく責められた気分で ――何とも言えなくなる。 「ママが撮ったサチ兄さんの写真もたくさんあるよ。見たい?」 「いや……君のだけで十分」 あれから10年。 面影さえ忘れかけていたのに。 今朝は夢にまで見た。
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