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いよいよ、ショーが始まる
まずは、団長さんがジャグリングをしたり、玉乗りして…時々失敗してお客さんを喜ばせる
こうやって、お客さんの緊張をほぐして次の芸に繋げる
団長さんは一流の道化師だ!
しかも、クラウンだから司会も進行もできるオールマイティーなんだ
団長さんに続いて、サーカスのレギュラー陣が、地上曲芸、動物曲芸、空中曲芸と、演技が繰り広げられる
うわぁ、やっぱり凄いなぁ
綱渡り、ライオンの火の輪くぐり
空中ブランコにナイフ投げ
どれも思わず見惚れちゃうような出来映えだ
ショーが全部終わって、会場の後片付けをしていたら、団長さんが僕を呼んだ
「何ですか?」
「いや、たまには一緒に食事でもどうかと思ってな」
「えぇ!良いんですか!?」
「あぁ、勿論だ」
「やったぁ!」
久し振りに残飯以外のものが食べられる!
「では、今から行くぞ」
「え、でも、片付け…」
「そんなもの他の奴等に任せとけば良いだろう」
団長さんが腕を引っ張って、団長室まで連れてこられた
「失礼します」
挨拶をしてから、部屋に入る
間違っても挨拶を忘れちゃいけない
そんなことしようものなら、鞭打ちは免れないから
「お入り、ジャック」
「副団長さん」
「ここでは、私達の事をパパ、ママって呼んで良いのよ」
「はい!!パパ、ママ!」
「うふふ、良い子」
副団長さん…もといママが僕の頭を撫でてくれた
「では、食事にしようか」
団長さん…パパが促して、皆で席に着く
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