時渡り前

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「大丈夫?」 「ん、大丈夫。汐里は?」 雪乃より10㎝ほど高い汐里を見上げた。 大丈夫!!とばかりに力瘤しを作るふりをした。 雪乃はポールにもたれ掛かるように座った。 汐里も雪乃にならった。 「あとちょっとか~。」 ぽつりと汐里が言った。 実感があるような、ないような 妙な感覚だ。 1人の後輩が近づいてきた。 「二段トスを教えて下さい。」 「いいよ。」 アクエリアスが入った水筒を置いてコートに入った。
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