第1話

時渡り前

部活からの帰り道に高校の近所のベーカリーショップでパンを買ってかじりながら自転車を押して帰った。

なんとなく空を見上げると東京にしては珍しく星が沢山出ていた。

なんだか吸い込まれてしまいそうだ。

その時、一際大きな星が雪乃の目の前を通った。

それは雪乃の家の方向へと流れていった。

自転車を車庫に着けて。

家の壁ずたいに行って帰宅した。