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【二人の親友】前ページの続き
「もう浅間に人は殺させない。悪鬼憑きの浄化は団長くんと立川くん、もしもの時の処分は俺がやる。いいな、荻野」
仁王立ちする垣内には足があり、浅間は絶句する。荻野は「そう言うと思ったよ、……しゃーないね。指揮官は善ちゃんだし現場は任せるよ。司令部には何も言わせないからね」とその隣に立つ。
「お前ら何言って……垣内、その足は」
「悪鬼の下肢を移植した。今のところは定着している。EU支部での傷口に悪鬼のサンプルを入れられていたのがここで生きるとはな」
垣内は静かに笑うと「お前は開発部部長だろ、研究と開発だけしてろ、清太郎」と浅間の肩をたたく。
「もし作業の分仕事がなくて暇なら付属の孤児院の保父さんやらない? 清太郎顔に似合わず子供好きでしょ?」
荻野はそう意地の悪い笑顔を浮かべると浅間の肩に手をまわす。
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