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「うぅぅ……」
「いや、勝てると思ってたのかよ。」
「だってぇ。」
目の前のディスプレイに写し出された自分の敗けを示す英語(読み方がわからない)を見て、私は大いにショックを受けていた。
夕飯の買い出し(というなのコミュニケーション力を培うためのミッション)をこなし、寄り道でゲーセンに(なにげに初めて)来て、そこに置かれていたシューティングゲームでの対戦を促したのだが、完敗、である。
「お兄ちゃんが手加減しないから!!」
「いやだって本気でこいって……」
「そう言われても手加減するものでしょ!?」
「えー」
意味わからん。と言うように呟く兄に苛立ちが募る。
「もぅ……」
「……悪かったよ、その……なんだ、楽しくなってきたというか。」
「…………ほほぅ。」
なんだなんだ、この兄は。
楽しんでくれているのか。
「ふふっ。」
そうとわかれば苛立ちも消え、嬉しくなる。
「よし!!次は、お兄ちゃんに服を選んでもらおうかな!」
「は、はぁ!?」
そうして私は、突然の依頼に驚く兄の手を取り、引っ張って行った――
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