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そして、何より腹が立つのは……。
「ん、どうした?」
「お兄ちゃんのばか!」
「はぁ?」
「私、楽しみにしてたんだよ?久しぶりにお兄ちゃんとお出掛けだなって……なのに、つまらなそうにするし文句言うしニートジャージだし!」
「いや、それは関係ないだろ!?」
「とにかくっ!………もういい、私帰る。お兄ちゃんは勝手に一人で遊んでれば!」
「いや、俺も帰るし、」
「あっそ!」
私は、そう怒鳴り付けると走ってお店を出た。
「……なんだよ。」
なんて、兄の呟きが、後ろから聞こえた。
「ん……あれ?」
いつの間にか夢落ちしてしまったようだ。
あれから自室へ籠り一人悪態をついていたのだが、どうやら疲れてしまったらしい。
頬にはよだれと―涙の筋が出来ていた。
ぎゅるるぅ……
…………腹が嘶(いなな)きおった。
現時刻は20:18夕食の時間は優に過ぎていた。
「何か食べよぅ。」
ベッドから身を起こし入り口へ向かう。
あ、そういえばバナナがあった。よし。味噌焼きバナナを作ろう(なにげに自信作)。
「へ?」
夕飯のおかずが決まり、ウキウキしながら扉を開いた私は呆然とした。
そこには、今まで無かったものが置いてあった。
「紙、袋……?」
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