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マアヤ「…叔父さん、後夜祭は途中抜けたりとかはOK?私、人酔いしそう…てかする。それには自信ある」
タカヤ「もちろん。会場から抜けて外の空気を吸いに行く子もいるからね。てか、そんなのに自信は要らん」
トオル(まったく…;この叔父と姪は…)
マアヤ「……分かった。後夜祭に出る」
私がそう言うと、叔父さん達はもろホッとしたような安どの表情を見せた。そんなに断られるのが嫌だったのか…;
マアヤ「でもさ…このドレス、すごく綺麗なんだけど私に合うのかな?こんな地味子に…」
カズ「誰がその格好で出すって言った?」
マアヤ「…へ?」
タカヤ「真綾はなるべく“本来”の姿で後夜祭に出るんだよ」
衝・撃・発・言!
狼狽しているとは正にこの事なんだろうか…。そして叔父さん、『何言ってんだ、お前は』みたいな顔しないでよ。
深呼吸…深呼吸ー…スー、ハー……
マアヤ「はぁ!?だって本当の姿の方が気味悪がられるかもしれないじゃん!」
カズ「大丈夫だ。それはうちのスタイリストがカバーしてくれる」
マアヤ「スタイリスト?」
キヨ兄スタイリストなんか付けてたか…?と私の頭の中で?マークを浮かべているをよそにキヨ兄は理事長室のドアを開けて人を中に入れた。その人物こそが――
コウ「よう、まー坊♪」
ユウ「後は俺達に任せなさい!」
双子先輩こと中津川兄弟なのでした。
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