第2章

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第2章

「久瀬さん。。」 長谷部が俺の耳の裏にキスをしながら、湿っぽく名前を呼ぶ。 「は、長谷部さん。。」 俺は長谷部に背を向けた状態でベッドに横になっていた。 長谷部が優しく後ろから抱き締める。 「久瀬さん、僕、入れたい。。」 首から肩にかけてキスをしながら、すがるように長谷部が言う。 「で、でも。。」 俺は恥ずかしくて言葉に詰まる。 「お願い。。」 長谷部の手が優しく俺の臀部を撫でる。 「だ、だめです。。」 俺の言葉を聞き流して、長谷部は自分のモノを俺の尻に押しつける。 「だ、だめですって!!」 その時、スマホの目覚まし機能の音が鳴り響いた。 そこには、見慣れた天井が広がっている。 マジかよ。。 鳴り響いている目覚ましの音を止め、もう一度天井を仰ぐ。 あー。。 長谷部に抱かれる夢を見たという事実は、俺にとてつもないダメージを与えた。 ゆっくりと布団をめくり、自分の下半身を確認する。しっかりと反応している。。 もう、嫌だ。。 あの、飲み会から1週間が経っていた。 その間、長谷部と情事に至る夢を今回のを入れて3回見ている。 しかも、内容がどんどんエスカレートしていっている。。 忘れよう!俺は何も見てない! よし!バイトに行こう! 気持ちを切り替えて風呂へと向かった。
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