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「最近、すごく猫が飼いたいんですよね。でも、俺猫アレルギーなんで飼えないんですよ。」
長谷部ともバイト中に世間話をするようになった。
「それは、辛いですね。犬にもアレルギーあるんですか?」
「いえ、犬には無いんですけど、犬は吠えるのでちょっと。。」
「猫も鳴くときはすごく鳴きますよ。」
「え?そうなんですか!?って長谷部さん猫飼ってるんですか?」
「いえ、飼ってはいないんですが、近所に野良猫がいるみたいで、たまに夜中にすごく鳴いてるんですよ。縄張り争いなのか、盛っているのか、とにかくすごく荒々しい感じで鳴いてます。」
「そ、そうなんですか。。飼う前に聞けて良かったです。って、飼えませんけど。」
はははと二人で笑う。
こうやって話していると、何でもっと早く長谷部とこうして話さなかったのかと後悔する。
思えば、自分はもっと早くこうしてればというのが多い気がする。
長谷部との事もそうだが、今までに転職中に入った人とも仲良く話せたかもしれない。
就職だって、もっと早く活動してたら。。そしたら、彼女のことだって。。
あ、でももし就職してたら、長谷部とは会えてなかったのか。。それは少し残念だな。。
「悩み事ですか?」
長谷部が聞いてきた。
「いえ、何でもないですよ。」
長谷部はよく気がつく。たまに、心まで見透かされてるんじゃないかと思う。
「悩み事ならいつでも聞きますよ。」
いつもの優しい表情。
「ありがとうございます。俺も長谷部さんに悩み事あったら聞きますよ。」
「ありがとうございます。じゃあ、明後日は朝まで聞いてもらおうかな。」
「そんなに悩み事あるんですか!?」
「冗談ですよ。」
へへっといたずらっ子の様な笑顔を見せる。
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