第2章

4/15
前へ
/64ページ
次へ
その日のバイト終わりに、俺は本屋に立ち寄った。 そして、アウトドアの専門誌を手に取る。 長谷部はああ言っていたが、本当に一緒に行ってくれるのだろうか。 でも、もし長谷部と一緒に行けたら楽しいだろうなあ。。 長谷部ならド素人の俺にも優しく教えてくれそうだし。。 って、そもそもキャンプって何すんの? ネットではキャンプ場所とかキャンプグッズとかしか検索したことない。。 テント立てて、火を起こして、飯盒炊飯とか??で、夜はキャンプファイヤー?? まさかそんな、小学校の林間学校みたいなことはしないか。。 いや、でもそれはそれでちょっと楽しそう。。 んで、歌とか歌ったり?燃ーえろよ燃えろー、みたいな。それは流石に悪ふざけか。あ、でも長谷部がそれ歌い出したらちょっとおもしろいかも。。 あ、キャンプファイヤーまではいかなくても、もし焚き火するならコーヒーとか飲みたいな。焚き火を囲みながらコーヒーを飲むとか、な、なんかカッコいい。。憧れる。。長谷部とかすげー似合いそう。 ちょっと、想像してみる。 焚き火の火に照らされながら、長谷部がゆっくりマグカップに口をつける姿。 カッコいい。。なんかちょっと腹立つ。 なんつって!と、自分の妄想に突っ込んでみる。 って、俺どんだけ楽しみにしてんだよっ!!  我に返った。本当に行くかどうかもわかんないのに、こんな嬉しそうに色々想像なんかしてしまって。。急に恥ずかしくなった。 か、帰ろ。 アウトドア専門誌をもとに戻し、店を出た。 でも、もし長谷部と一緒に行けるのならすごく行きたい。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加