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「久瀬さんも明日の飲み会に参加するんですか?」
長谷部がいきなり話しかけてきた。
「ああ、はい。参加しますよ。」
笑顔を作って、そう答えた。
「僕も参加するんですよ。楽しみですね。」
そうですねと返しながら、飲み会に参加することを激しく後悔した。と、同時に何故ここまで長谷部を避けたがるのかと、ふと疑問に思う。
確かに、俺にとって長谷部は苦手な年頃の人間である。でも、それは就職に関することを話すのが嫌なだけで、長谷部自体が嫌な人という訳ではい。というか、むしろ良い人だ。
俺は、あまり話さないけれど、パートのおばちゃん達とはよく話している。とても優しい口調で、聞いていると安心感を覚えるほどだった。
長谷部に問題があるのではない。問題があるのは自分自身なのだ。俺という人間は自分が思っているほど良い人間ではないらしい。
長谷部を見ているとその事実を実感させられる。だから、避けてしまうのだろう。
そう結論を出し、仕事をする。
(明日の飲み会行くのやめようかな。)
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