最古の男の娘

2/10
前へ
/97ページ
次へ
「いよいよか…」 今日は敵の陣で宴がある。 そこに忍び込んで俺は敵将を討つ 着物も化粧道具もあの手この手でそろえたし、裏声を出す練習もした。 なるべく筋肉もつかないように最低限の筋肉を鍛えておいたし、滑らかな白い素肌になるようになるだけ外には出なかった。 特に足や顔、腕腰は本物の女性を観察して学んだ。 幸い俺は人気のある方だったので、女性には困らなかった。 無論、手は出さず一日彼氏、みたいな事をやっている。 化粧技術も女性に学んだ。 おそらくぬかりはないだろう。 後は俺の媚びる技術にかかっている。 男に媚びるのはやはり気が引けるが、これしか方法はないし、今日のこともしっかり下調べしている。 まずは相手の懐にもぐりこまなければならない。
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加