最古の男の娘

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道ゆく人が振り返り、女性はこちらを指差してあんな風になりたいだの言い、言いよってくる男もいた。 「将軍様にお仕えできなかった時にお願いしますね、」 この一言で大体黙る。 何故ならばここは敵将の地。 敵将のことを口に出せば大体は収まるのだ。 宴は夕方から行われる。 宴が始まってから乗り込むので間に合うようにゆっくり向かう。 普通なら将軍の宴の席には一般人は入れないが、今回は城下を巻き込んだ大宴会なので一般人も入れるというわけだ。 門人に挨拶し、場に入る。 敵将は大の女好きでしられており、大宴会を行う際は必ず一番美しい女をそばに置く。 それにうまく引っかかることができればいいのだが。 とりあえず会場にいる人たちになるべく大人数になるように挨拶をし、会場に置かれている物を食べる。 周りは踊れ歌えの大喝采である。
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