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「で、でも服とか髪とか、顔とか……」
衝撃に衝撃を受けたせいで口を閉ざしていた鬼人だがダメージが和らいだのか少女を見て指摘した。
考えている事は同じだった様で彼もその整った顔と長い金の髪の毛、ワンピースに注目している。
「確かに容姿とかは女の子にしか見えないんだけど……君達も知っている通り、戦闘力がね。
女性には信じられない様な動きをするんだ」
王が発言した為か漸く女神の瞳がこちらを向いた。
その瞳は僕らを映している様で映していない。
ただの鏡の様だ。
「……説明、宜しいでしょうか」
注意深く見つめているとその視線を気にしていない様子で氷の様な冷たい声で尋ねられた。
その余りの無機質さに鬼人は怯えた様に肩を揺らし、僕も背中がヒヤリと冷たくなる。
「ああ、話しが脱線してしまったね。
続きをどうぞ」
しかし流石王はそれに怯むことなく笑顔を絶やさないまま会話の内容を譲った。
「先程の説明でお分かり頂けたと思いますが、ソレイユ学園にある太陽の欠片は非常に危険なものでそれが悪神に渡った時世界は彼らに征服されてしまうでしょう。
それを防ぐ為にも三王子はソレイユ学園に潜入して太陽の欠片を守ってもらいます。
宜しいですか?」
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